2018年11月20日
自分の身体と繋がるということ
Facebookにも書いたんだけど、このところつらつら気になっていたことと非常にリンクしていたのでリンクした記事。
まずこちらをどうぞ。
神戸の方でホースセラピーをやっている方らしい。素敵な記事をありがとうございます。
で、思いだしたこと。FBの書き直しだけど。
今気になってるドラマが「僕らは奇跡でてきている」
高橋一生さんは、前々から「もっとブレイクしたらいいのに」と思っていたのでここのところめでたいのだが、それはともかくとして。
好きな空気感だわ〜と思ってなんとなし観始めたのだが、何話だったかな。
冒頭、いつも主人公カズキの幼少期の回想場面があるのだが、その日は音楽の時間。
元気いっぱい歌う子どもたちの端っこで、気持ちよさそうに全身で歌っている少年。
先生がにこやかに声をかける。
「アイカワくーん、カラダ揺らさなーい!」
…少年、ピタッと止まる。の巻。
似たようなシーンを見たことがある。
実家にいたとき、ピアノの先生たちとユニットを組んで、私は朗読で参加して市内の保育園を回っていたときのこと。
「ずいずいずっころばし」×「剣の舞」だったか、むちゃくちゃアップテンポのノリノリの曲がありまして、
2歳から6歳くらいの子たちが肩寄せ合っている中で、ひとり音楽と同化してしまった男の子がいたわけですね。
凄まじいまでのボディーパーカッショニストぶりで、やがて勢い余って彼の手は隣の男の子のお膝にも。
そこでまぁ当然、先生の手が出てきます。ピタッと。
その日のコンサートが終わるまで、その男の子は膝に手を置いて、ピシッと硬直したまま。
そりゃね、隣のボクはおいおいと思ったかもしれませんが、
逆に、なんでこういう音楽を、この年の子たちが座って聴かなきゃいけないんでしょうか、とそっちの方が悲しくなりましてね。
コンサートでは周りの人に迷惑にならないように、マナーを守って静かに。
それを学ぶべきは今なのか。
音楽と身体と心がこんなにも自然につながっている今しかできないことが、
ほかにもっとやっておかなければいけないことがあるんじゃないのか。
身体と心、身体と自然のリズムが調和しなくなってしまった時に起こる障害の方が
よっぽど問題だと思うのだけど。こどもの健やかな成長のために必要な栄養は、なに。
……
こうやって子どもの、いや、ニンゲンの身体は呼吸を忘れ、モノを言わなくなっていく。
そして、一度モノを言わなくなってしまった身体を再び呼吸できる状態にするのは、こりゃまたえらく手間暇がかかる、たいへんな作業なのである。
っていうような話を先日、いずれ教員になるかかもしれない大学生たちの前でしたら、1人の学生が「落ち着きがないのか、その子の表現なのか、見極めるのが難しいと思った」という感想をくれた。
うーむ。皆さんはどう思われますか。
一方でですね。
10年ほど前、イギリスからドラマ教育の先生が来日して、たしか「青少年がシティズンシップを学ぶ」っていう内容のワークショップで、実際に日本の私立の男子中学生たちがそれを受けるというやつに参加したときのこと。
なんだったかな、「学校とか社会が、どうしたらもっと良くなるでしょう」だったか、どんどんブレストしてみよう!ということになって、中学生たちは最初「えー」とか言ってたんだけど、そのうちどんどん書き出して、その中に「学校が始まるのが早すぎる。もっと遅くして」っていう意見があった。
まぁここで「ほらまたぁ、コドモに好き勝手言わせとくとこうなるから」って思う大人は多いと思う。
でもその講師が言うには「専門家によると、ティーンエイジャーの身体にとっては、早朝に起きるよりもっとしっかり眠ることは非常に大切で、授業時間を遅くすることは学習の効率をあげるためにも理にかなっている」とする意見もあるそうで。
(今調べてみたら、ドンピシャでこんなの出てきました。
ティーンエイジャーの登校時間を遅らせるべき理由とは )
コドモのたわ言ととるか、貴重な意見ととるか。
大人の知性が問われるんじゃないでしょうかね。
……
追記:ちなみに「僕らは奇跡でできている」は最初「何が面白いのか」なんてレビューもあったが何をか言わんや。
「すいか」みたいにあとからじわじわきて根強いファンがつく不滅系のドラマだ。
そして動物行動学をやっていた友人が「生物系の人にしか受けないんじゃないか」と心配もしていたが、それも違う。
これは人権とQOLについてのドラマだ。
そして、子どもと関わる人には絶対観て欲しいドラマだ。
まずこちらをどうぞ。
神戸の方でホースセラピーをやっている方らしい。素敵な記事をありがとうございます。
で、思いだしたこと。FBの書き直しだけど。
今気になってるドラマが「僕らは奇跡でてきている」
高橋一生さんは、前々から「もっとブレイクしたらいいのに」と思っていたのでここのところめでたいのだが、それはともかくとして。
好きな空気感だわ〜と思ってなんとなし観始めたのだが、何話だったかな。
冒頭、いつも主人公カズキの幼少期の回想場面があるのだが、その日は音楽の時間。
元気いっぱい歌う子どもたちの端っこで、気持ちよさそうに全身で歌っている少年。
先生がにこやかに声をかける。
「アイカワくーん、カラダ揺らさなーい!」
…少年、ピタッと止まる。の巻。
似たようなシーンを見たことがある。
実家にいたとき、ピアノの先生たちとユニットを組んで、私は朗読で参加して市内の保育園を回っていたときのこと。
「ずいずいずっころばし」×「剣の舞」だったか、むちゃくちゃアップテンポのノリノリの曲がありまして、
2歳から6歳くらいの子たちが肩寄せ合っている中で、ひとり音楽と同化してしまった男の子がいたわけですね。
凄まじいまでのボディーパーカッショニストぶりで、やがて勢い余って彼の手は隣の男の子のお膝にも。
そこでまぁ当然、先生の手が出てきます。ピタッと。
その日のコンサートが終わるまで、その男の子は膝に手を置いて、ピシッと硬直したまま。
そりゃね、隣のボクはおいおいと思ったかもしれませんが、
逆に、なんでこういう音楽を、この年の子たちが座って聴かなきゃいけないんでしょうか、とそっちの方が悲しくなりましてね。
コンサートでは周りの人に迷惑にならないように、マナーを守って静かに。
それを学ぶべきは今なのか。
音楽と身体と心がこんなにも自然につながっている今しかできないことが、
ほかにもっとやっておかなければいけないことがあるんじゃないのか。
身体と心、身体と自然のリズムが調和しなくなってしまった時に起こる障害の方が
よっぽど問題だと思うのだけど。こどもの健やかな成長のために必要な栄養は、なに。
……
こうやって子どもの、いや、ニンゲンの身体は呼吸を忘れ、モノを言わなくなっていく。
そして、一度モノを言わなくなってしまった身体を再び呼吸できる状態にするのは、こりゃまたえらく手間暇がかかる、たいへんな作業なのである。
っていうような話を先日、いずれ教員になるかかもしれない大学生たちの前でしたら、1人の学生が「落ち着きがないのか、その子の表現なのか、見極めるのが難しいと思った」という感想をくれた。
うーむ。皆さんはどう思われますか。
一方でですね。
10年ほど前、イギリスからドラマ教育の先生が来日して、たしか「青少年がシティズンシップを学ぶ」っていう内容のワークショップで、実際に日本の私立の男子中学生たちがそれを受けるというやつに参加したときのこと。
なんだったかな、「学校とか社会が、どうしたらもっと良くなるでしょう」だったか、どんどんブレストしてみよう!ということになって、中学生たちは最初「えー」とか言ってたんだけど、そのうちどんどん書き出して、その中に「学校が始まるのが早すぎる。もっと遅くして」っていう意見があった。
まぁここで「ほらまたぁ、コドモに好き勝手言わせとくとこうなるから」って思う大人は多いと思う。
でもその講師が言うには「専門家によると、ティーンエイジャーの身体にとっては、早朝に起きるよりもっとしっかり眠ることは非常に大切で、授業時間を遅くすることは学習の効率をあげるためにも理にかなっている」とする意見もあるそうで。
(今調べてみたら、ドンピシャでこんなの出てきました。
ティーンエイジャーの登校時間を遅らせるべき理由とは )
コドモのたわ言ととるか、貴重な意見ととるか。
大人の知性が問われるんじゃないでしょうかね。
……
追記:ちなみに「僕らは奇跡でできている」は最初「何が面白いのか」なんてレビューもあったが何をか言わんや。
「すいか」みたいにあとからじわじわきて根強いファンがつく不滅系のドラマだ。
そして動物行動学をやっていた友人が「生物系の人にしか受けないんじゃないか」と心配もしていたが、それも違う。
これは人権とQOLについてのドラマだ。
そして、子どもと関わる人には絶対観て欲しいドラマだ。